骨軟部腫瘍とは

骨軟部腫瘍とは、骨組織や筋肉や脂肪などの軟部組織に生じた腫瘍を総称した名称です。また骨組織と軟部組織に生じた腫瘍を分けてそれぞれ骨腫瘍、軟部腫瘍と言います。骨腫瘍と軟部腫瘍はそれぞれ良性、悪性に分類します。

良性骨軟部腫瘍とは

良性骨軟部腫瘍とは、骨軟部に発生した腫瘍のうち、生命に悪影響を及ぼすことがないものの総称です。良性骨腫瘍は、骨軟骨腫、内軟骨腫など20種類以上あります。良性軟部腫瘍は、ガングリオン、類表皮嚢胞（粉瘤）、滑液包炎、脂肪腫や血管奇形（血管腫）などがあります。

良性骨軟部腫瘍の診断

問診や診療に加えて、レントゲン（X線）、エコー、CT、MRIなどの検査を行います。診断をはっきりさせるために病変の一部を取り出して顕微鏡で調べる病理組織検査を行うこともあります。

良性骨軟部腫瘍の治療

特に治療を必要としないものから早期に専門的な治療が必要なものまで様々です。
当院では、特に治療を必要としないものについては定期的な診察で経過観察を行います。確実な診断や手術の必要があるものについては大学病院やがんセンターなどの専門施設へ紹介します。

悪性骨軟部腫瘍とは

骨軟部に発生した腫瘍のうち、転移などを生じて生命に悪影響を及ぼす可能性が高いものの総称です。代表的なものに、骨肉腫、軟骨肉腫、脂肪肉腫などがあります。専門病院での確実な診断が必要となるため、悪性が疑わしい場合は、大学病院やがんセンターなどの専門施設へ早めに紹介します。